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東京農業クリエイターズ
    
東京農業クリエイターズ
ISBNコード:978-4-8022-0544-3
刊行種別:書籍
発売日:2018年05月29日
サイズ:四六判
ページ数:232
定価:1620円(税込)
在庫状況: 

あたらしい農ライフをデザインする。
東京都の真ん中、国立市で小さな農園を営む著者は、30歳でTVディレクターをやめて農業の世界に飛び込み、9年後の2014年に東京で農サービス≠フ会社を立ち上げました。現在、東京で盛り上がりつつあるアーバンファーミング(都市農業)分野の草分けとして活躍しています。

 農産物を食品や商品としてではなく、「人生を豊かに彩るアイテム」としてとらえ直す。
 農産物の産出量や単価ではなく、「生み出すドラマの幅広さ、奥深さ」で勝負する。
 これが著者のめざす農業経営のコンセプトです。そして東京には今、このように農業を軸にしたサービスやコミュニケーションで新たなビジネスを起こす「農業クリエイター」たちが続々と誕生しています。

 都市近郊野菜を洗練されたカタチで提供するマルシェやショップ、コミュニティづくりを楽しむ農園、「食べる」も含めた農体験のツアーやイベント──都市住民から高い支持を受け、活況を呈するさまざまなタイプの農ビジネスを紹介し、その仕組みや背景を解説します。
 また近年の大きな法制度改革で、都市部の農地が農ビジネスに利用しやすくなりました。では企業や個人、団体などが都市の農地を活用したいと思ったとき、どんなアプローチをすればいいのか? 都市の農地で具体的にどんなことが可能になるのか? 著者自身が開拓してきたノウハウを惜しげもなく公開するとともに、これからの農サービス≠フ広がりと可能性にもせまります。

「都会の小さな農ビジネスでは、大儲け?はできないかもしれません。ですが、事業をきちんと継続しつつ、地域を育て、多くの人を幸せにできる可能性はおおいにあります。何よりやっていて抜群に面白く、ひょっとするとこれからの日本にとって重要な「産業」になるかもしれないと、本気で思っています。(「序章」より)

日本最大の消費地・東京で「農業起業」するノウハウ、人を幸せにする都市型農ビジネスのあり方・続け方を、丁寧かつ具体的に解説した初めての都市農業ベンチャー・ビジネス本です。
著者 小野 淳(株_天気 代表)  



 
     
   
     

CONTENTS

 

序章 『となりのトトロ』── 農をめぐる冒険とドラマ

 

第1章 「農業大都市・東京」の兆し
都心のオフィスビル街から始まる農エンターテインメント
糸井重里、次世代型AI搭載プランターを見る
野菜づくりネットワークを育てる“スマートプランター”
1964年の東京五輪が家庭菜園にもたらしたインパクト
家庭菜園が越えられなかった壁
「東京に住んでいるのに野菜を買わないウチがある」by糸井重里
迎賓館のある東京の一等地に生まれた「農村」
多摩の農家が赤坂にビルを建てた理由
多摩野菜のアンテナショップを都心につくる
東京をバージョンアップさせる「農ライフ」

 

NY、ロンドン、ソウル、求められる持続可能性と幸せの象徴
世界のトレンドは「都市の課題を解決する農」
韓国と日本の都市農業はこんなに違う
東京のアーバンアグリカルチャー、意外な強み

 

農地は減り、「農ある暮らし」のニーズは増える
東京23区の約1%が農地
市民農園は20年でおよそ3倍に
30代の7割が「農体験をしてみたい」
都市農地の時限爆弾” ?
「都市に農地は不要」の時代
宅地化の荒波の防波堤となった生産緑地
都市農業の価値を再定義する──都市農業振興基本計画
農家レストラン・直売所が建てやすくなる──生産緑地法改正
企業も参入できる2018年版「都市の農地解放」──都市農地の賃借の円滑化法

 

第2章 婚活・忍者・インバウンド…農サービスはブルーオーシャン
「東京で農サービス」のはじめかた
きっかけはビールのCM撮影
画になる瞬間” を創出するサービス
畑はそもそも不快な空間
それでも「また畑に行きたい」と思わせる3要素
空間設計──300坪を徹底的に活かす
貸し農園はプライベート重視
複数のコミュニティが共存する
時間設計──農業と農サービスの決定的な違い
農業的思考が農サービスを貧しくする
充実の3時間、堪能の5時間、四季折々を実感する1年
体験設計──ドラマを演出するようにストーリーを作る
最高級の料理は畑で食べる
1本のダイコンに徹底的にこだわる
気になる農体験のお値段は?
農業の未来はモノよりコト

 

婚活と忍者修行はいかにして畑の定番になったか
「婚活」が切り拓いた農園の活用法
プチ非日常な空間に「ワキが甘くなる」
「農業系大学サークル」が人気
畑を居場所にする若者たち
手裏剣を投げてみたいと思った
アイデアと創意工夫の結晶に触れる「忍者体験」
外国人向け農サービスが面白い
六本木のバーで教わったホスピタリティ
ラマダンにイスラム教徒とバーベキュー!?
未開拓のアーバンアグリツーリズム

 

第3章 東京は「農」で世界一住みたい街になる
「農のコミュニティ」で地域の価値が上がる
畑で1、2歳児が「土づくり」デビュー
田畑とつながる子育て古民家”
子育て中のママが運営する農園
テレビマンが農業に転職したわけ
メディアと農業、真逆のクリエイティブに賭ける
農業生産法人の現場はエキサイティング
都市農業の現状に唖然とする
「農業公園」ならぬ「コミュニティ農園」
屋台村のようなコミュニティをめざす
利益を生み出すコミュニティ
生ごみが宝になる、もう一つのコミュニティ農園
良質なコミュニティ持続の秘訣とは?

 

第4章 「農業クリエイターズ」がつくる都市の未来
農家と企業、市民のコラボで都市農業は飛躍的に伸びる
都市農家とつながろう
「都市農業版の集落営農を実現したい」──JA東京青壮年組織協議会の委員長
田畑も事業もシェアして低コスト化
江戸東京野菜をコアに多角経営──三鷹市の冨澤ファーム
都市農家の生き残り策はタコ足営農”
果樹園を日帰り観光でバージョンアップ──調布市の山内ぶどう園
パッケージサービス提供会社と組む
都市農業を次世代に残す「第3の道」
農家の複合的資産をビジネスにつなげるノウハウ
都市農家によるアーバンアグリツーリズムの可能性

 

都市のすき間が「新しい里山」となる
消えたエビスの田園風景
渋谷ラブホテル街の屋上に農園が誕生
屋上農園も区画貸しからコミュニティ型へ
新宿が「野菜産地」のブランドに
江戸東京野菜、400年後のブーム再燃
まずは子どもたちにアプローチ
新宿をトウガラシのじゅうたんで埋め尽くそう
都市農地が「里山」になる意味とは?
300年前の農業の教科書に学ぶ「里山」
小さな里山が大きな利益を生む
都市で消えた和食文化
「みんなで育ててみんなで食べる」が当たり前の社会

 

あとがき 人工島でも農の力で命がまわる